劇団茶好きの ティールーム♬

ちょっと一休み.したい時・・・お立ち寄りくださいませ☆彡(*^_^*).

素敵な対話とは・・・。(*^_^*)

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ムラサキシキブ:花言葉「聡明」「愛され上手」

朝日新聞2015.8.31朝刊 折々のことば(鷲田清一)より引用

 

上の空で返事をするということは、次にナニかを切り出す気配を予感させる前提として、率直な会話にない面白さがある

中村伸郎

 老夫婦の対話では、空気がなじみすぎているからか、はたまた互いに理解不能と思い定めてきたからか、独り言と語りかけの区別がつかず、生返事がときに小さな事件の前兆ともなる。この往年の舞台俳優は妻に、主語も脈絡もなしに、「留守番がないから、出られないって言うのよ」と言われた。「おれのことなら放つといて」から。(鷲田清一

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こんにちは。

長年四六時中一緒にいると、会話が尽きてくるものなのでしょうか。

若い頃は同僚として共に教育を語り合った両親。

今はテレビ中心の父が食事中もテレビに夢中で、夫婦の会話があまりなくなったといいます。

せっかく丹精込めて作った煮物などのおかずも、ろくに見もせず口に運び食事が終了。

これでは作り甲斐がないし、かつて楽しい食卓を囲んでいたのが嘘のように冷め切った食卓です。

そんなことならいっそ一人きりで食べた方がまだいい・・・。そう愚痴っていた母でしたが、父が病に倒れ入院すると、やはり一人きりの食事は寂しいと・・・。(聞いて泣けてきました)一生懸命に看病しています。

上の空の返事でも、生返事であっても、本人たちには対話になっているものなのですね。

返事が返ってこない独り言と、誰かがいて語りかけて適当に「うん、うん」と返ってくるのとでは、本当は雲泥の差があるのでしょう。

父はいつもテレビを見ているか本を読んでいるかです。

普段は母の長い話を上手に聞き流しています。

それは、長年に渡っての経験から身につけた技なのでしょう。

しかし、私たち子供が帰省して楽しく会話をしていると、自分の興味のある言葉だけには急に反応します。

でも、必ずと言っていいほど勘違い、言葉違い、人違いなコメントなのです。(笑)

たとえば、ボクシングの亀田三兄弟の話をしていた時

父「亀田さんのお母さんは教師だったよね」

私たち「えっ!!パパ、亀田家のお母さんを知っているの?」

父「昔、お前たちの中学のPTAで一緒だったと思う」

私たち「・・・・・・。それって妹の同級生の人のことだよね。今ボクシングの亀田三兄弟の話してるんだけど・・・。」

父(何事もなかったかのように後ろ向きになり、また静かにテレビを見始める・・・)

日々こんなことの繰り返しですが、そんな予想だにせず唐突に会話に入ってくる天然な父の存在は、家族に笑いと新たな会話をもたらしてくれています。

そうは言っても二人きりの日常では、食事の時ぐらい会話を楽しみたいもの。

せめて共通で楽しめる番組、たとえばクイズ番組だと脳トレにもなって一石二鳥だと思うのですがいかがでしょう。

ずっと続いていく夫婦の対話。

阿吽の呼吸は大事でしょうが、言葉に出すことって後々までその時の思いが心に沁み込んで残るものなのだと思います。

優しい言葉は相手をも優しくすることができる。

それが愛し愛され穏やかな対話を続けられるコツなんじゃないかしら。

だからこそ言葉選びも気を付けて、自分たちなりの対話を大切にしていきたいものですね。

対話上手は愛され上手。

ありがとうございます。

☆楽しい一日を☆(*^_^*)