2015-09-19 みんなの気持ちは本当はひとつなのにね… ✿エッセイ✿ アザミ:花言葉「権威」「厳格」「批評家」「独立」「報復」 朝日新聞2015.9.13朝刊 折々のことばより引用 人民はなほ社中の人のごとく、一人にて主客二様の職を勤むべきものなり。福沢諭吉 国家は、人民が申し合わせて作った「会社」(団体)のようなもの。つまり国民が「会社」の主人で、政府は支配人のようなもの。国民はふだんはその支配人に会社の運営を任せていてよいが、その機能が滞ったり劣化したときは、「理をもつて政府に迫る」のみならず、運営の一端をみずから担う覚悟がなければならないと、明治の思想家は説いた。「学問のすゝめ」から。(鷲田清一) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こんばんは。 安保法案が可決された。 日本中で、「反対!」の声と「賛成!」の声がぶつかり合い、大きな勢力となって今もなお叫びを上げている。 自国の安全を自ら守らなければならないということは最もなことだと思う。 「戦争反対!」という思いは、どちらを支持している国民もみな同じはずだ。 でも・・・。 違憲であると説いている憲法学者たちの意見を無視しても良いのだろうか。 憲法学者は国を守ろうとしていないと言っていた人がいるが、そうではない。 専門家として「解釈改憲」は違憲であると述べているのである。 そもそも観点が違っているのにと思う。 自国を守るためと言って、その時々の為政者の解釈・判断で憲法を捻じ曲げてはならないのではないか。そんなことをしたら、憲法などなんの効力もなくなってしまう。 軍事評論家の 田母神 俊雄氏は賛成の立場であり「自衛隊のリスクは高まったが国民の安全も高まったと言える」と言っていた。 自衛隊も国民の一人だが。「本来なら憲法改正が望ましいがそれはなかなか難しいので仕方がない」とも。 一度前例を作ってしまっては そんな理由で解釈改憲を強引にしても、政権が変わればその都度変わる。 政権交代の度にコロコロと変わるなどそれこそ大変だ。 本当に国を守るため憲法改正が必要なら、どんなに困難でもそこに努力をすべきではないのか。 大学生が国会で発言した。 幼稚な発言・意見だという人もいるのかもしれない。 それでも、私は若者が真剣に政治と向き合いその年代なりの考えを述べたということを喜ばしく思う。 無関心な人たちは大人でも、たくさんいるのである。 無関心ほど怖いものはない。 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」を見ても思うのだが、昔日本を動かした勇者たちはみな20代、30代だったということだ。 吉田松陰(享年30歳)、久坂玄瑞(享年25歳)、高杉晋作(享年27歳)など。 自分たちの未来の国について危機感を持ち発言する若者がたくさんいるうちは、日本は大丈夫だと信じたい。 国民が分裂している時こそ、他国に付け入る隙を与えないよう気をつけたいものである。 そして、様々なSNSで自らの考えを述べるのは良いと思うが、反対の立場のものを悪く言ったり嘲笑するのは見ていて気持ちのいいものではない。 なぜなら、みな同じ国民、誇り高い日本人なのだから。 自国のことを愛して未来を心配している気持ちは同じなのだからね。(*^_^*)