劇団茶好きの ティールーム♬

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本物のありのままとは?(*^^*)

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ペチュニア:花言葉「ありのままの自然な心」

読売新聞『「ウ」の目鷹の目』「ありのままでいい?」2015.2.21朝刊(編集委員 鵜飼哲夫氏)より一部引用 
 
 大ヒットしたディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let It Go~ありのままで」が来月に開催する第87回選抜高校野球大会開会式の入場行進曲に決まった。
練習をさぼってばかりいるチームの「ありのまま」の試合は見るにたえないだろうが、出場する選抜校の球児は厳しい練習に耐えてきた。
日ごろの成果を「ありのまま」発揮し、いい試合をしてもらいたい。
 緊張で硬くなる。ミスを引きずる。大舞台で成果を十全に出すのは並大抵ではあるまい。「ありのままで」は、人によっては甘い自己肯定の言葉だが、夢に向かって頑張っている人たちにとっては、試練と挑戦の言葉である。
 ありのままの自分を認めてもらいたい、飾らず自然体で人とつきあいたい、と思うのは、人情かもしれない。
だが、注意が必要だ。怒りの雷、悲しみの大雨、嫉妬の嵐・・・。
自然も自然体の自分もいつも穏やかとは限らない。
(中略)
 「ありのまま」の自分は歳とともに変わる。生きている限り誰もが老いるからだ。
その変化と、私たちはどう向き合うか。
はっとさせられる言葉と2009年に出あった。
天皇陛下ご即位20年に際して行われた天皇、皇后両陛下の記者会見で、高齢化・少子化などを案じられた美智子さまは次のように語られていた。
〈高齢化が常に「問題」としてのみ取り扱われることは少し残念に思います。本来日本では還暦、古希など、その年ごとにこれを祝い、また、近年では減塩運動や検診が奨励され、長寿社会の実現を目指していたはずでした。高齢化社会への対応は様々に検討され、きめ細かになされていくことを願いますが、同時に90歳、100歳と生きていらした方々を皆して寿ぐ(ことほぐ)気持ちも失いたくないと思います〉
 事あると「○○問題」と命名し、高齢化に伴う介護、財政の負担増という「問題」を憂慮し、「高齢化の問題」という表現もごく普通に使っていた。しかし、この表現では、長寿自体が問題のようにも読める。
長寿は、明日の現役世代の姿なのにもかかわらず・・・。
 その美智子さまは、清心女子大2年生だった昭和30年(1955年)、成人の日を記念した読売新聞の懸賞論文「はたちのねがい」で2位に入選している。「正田美智子」の名で題は「虫くいのリンゴではない」 
 論文は、戦争と戦後の混乱という、恵まれなかった時期に育った自分たちの世代と、「自分は虫食いのリンゴの中に生まれついた」というT・ハーディーの小説「テス」にある表現とを重ね合わせながら、未来の生き方を語っている。
〈私達の努力次第で明日は昨日に拘束されたものではなくなるはずです〉
 「ありのまま」の社会には様々な「問題」はあるが、〈現在を如何に生きるかによって、さまざまな明日が生れて来る事を信じようと思います〉というのだ。
同年2月5日付の本紙「下町版」には、論文の実践版というべき記事が載った。
見出しには、〈賞金を社会事業寄付「はたちのねがい」入賞の正田さん〉と書かれていた。
 歌の原題「Let It Go」は曲の流れで訳すと「ありのままで」ではなく、「くよくよするな」という意味に近い。現状の「問題」をくよくよ嘆いているばかりでは、世界は目の前に実際にある通り、ありのままである。
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・【弥恵子】
こんばんは。
美智子妃殿下はお若い頃から、人は心の持ち方や過ごし方次第で自分の未来を変えられるとお考えになられ、それを自ら実践されてこられたのですね。
実際、皇室の子育てや家族のあり方を改革されました。
保守的な中にしてそれを成し遂げることは並大抵のことではなかったでしょう。もちろん現天皇陛下のご協力と深い愛情があってこそ成し得られたものなのだと思います。
人の情熱と愛情は伝統の決まりごとまで変えてしまうことができるのですね。
母として、妻として、皇后陛下として強い信念をお持ちの美智子さまを心から尊敬しております。
長寿社会を充実して過ごせるように、国や国民が強い関心と意識を持って施設や地域づくりに心を尽くしていきたいですね。
そして美智子さまのおっしゃったように、「高齢化」を悪い問題としてとらえるのではなく、家族ばかりでなくみんなで長寿の方々をお祝いし励まし見習っていく明るい社会していけるのが理想ですね。
お年寄りは生きた分だけたくさんの経験と知恵という宝をお持ちです。
それを惜しみなく若い世代に授けてくだされば、過去の大きな過ちや辛い思い出を繰り返さずにすむのでしょう。
美智子さまにとって皇室は、今までのご自分のままではいられなかった場所なのでしょうが、揺るぎないお心のままに過ごすことはできていたのかもしれません。
それを感じるお言葉があります。
 
「幸せな子」を育てるのではなく
どんな境遇におかれても「幸せになれる子」を育てたい。
 
ご自分の境遇から実感されたお言葉なのでしょう。心から子供たちの幸せを願う母としての強い意思を感じます。そして、自らも幸せになるのだという決意も。
最近の天皇皇后両陛下が仲良く寄り添っていらっしゃるお写真を拝見し、多くのご苦労を共にされ、お言葉にされずともお幸せそうに感じました。
鵜飼さんのおっしゃるように「ありのままで」という言葉は安易に使えるものではなく、降りかかる試練を乗り越え挑戦し続けてきた志のある者にのみ与えられる証のようなもの。
今の世の中は天災やテロなどで不穏な時代になっているような気がします。
それでも、諦めずに「今のありのままの問題」を少しでも改善するよう努力をしていかなければ「このままで」過ぎてしまうのですね。
大きなことはできなくても、自分自身や家族の高齢に伴う健康などの問題に向き合い取り組んでいけば、意欲的な気持ちが求心力となって周りへと波及して行けるのではないかと思います。
今の自分を「ありのままで」いいと心から思っている人はどれほどいるのか・・・。
人は死ぬまで成長し続けるのですから、今を満足せず色々なことをやっていると、頑張っている自分を丸ごと心から「偉い!今の自分が好きだ!」と思えるのでしょうね。
それが本物のありのままの自分だと胸を張って言いたいですね。
ありがとうございます。
☆明日も素敵な一日を☆(*^_^*)